ファッション衣料のメンテナンス
普段のお手入れのポイント
- 帰宅したらハンガーに掛け、汚れを点検し、ブラシを掛けて埃を落とします。
埃の主成分である土壌はアルカリ性ですので、服の色が焼ける原因ともなるからです。
週に2〜3回は、ブラッシングするのがお勧めです。
- 部屋の中で1時間ほど陰干しし、着ている時に吸った湿気を発散させてからしまいます。
ニットなど伸びやすい生地のものは、たたんでしまいましょう。
シーズンオフの保管のポイント
- クリーニングのビニール包装ははずしましょう!
しまう前にシミや汚れがついていないかよく点検します。汚れを付けたままにしておくと、虫やカビなどの原因になります。
クリーニングに出した場合は、ビニールから出し、陰干ししてからしまいます。セットの際に大量の蒸気を使っていますので、そのまましまうとカビや変色などを起こすことがあるからです。
クリーニング店のビニールカバーは収納に不向きなので、市販のものなどにかけかえた方が良いでしょう。
- 防虫剤を上手に使い分けましょう!
保管のポイントは、虫とカビから衣服を守ることです。防虫剤は大きく分けて4種類ありますので、特徴をよく知って上手に使いましょう。2種類以上を混ぜて使うと化学反応を起こして溶け出し、衣類にシミをつける事もありますので、絶対に避けて下さい。
ナフタリン系 |
○高い |
×強い |
衣類をはじめ皮革製品、人形、骨董、剥製まで幅広く使えます。 |
ショウノウ系 |
△穏やか |
○穏やか |
繊維に直接触れても衣類を傷めません。 |
ピレスロイド系
(エンペトリン系) |
○高い |
○穏やか |
すべての衣類・皮革製品・毛皮に使えます。
真鍮や銅製のボタンを黒く腐食させます。 |
パラジクロルベンゼン系 |
○高い |
×強い |
合成皮革など塩化ビニール製品には使えません。
ラメ糸を黒く変色させます。 |
- 万全の湿気対策でカビしらず!
カビが生えやすいのは皮革製品や天然繊維ですが、化学繊維でも汚れがついているとそこに生えることがあります。衣類をしまう際には、カビの栄養となる汚れを落とし、除湿材などで湿気対策をすることが肝心です。また、タンスにしまう場合は、大切な服やカビが生えやすいものほど上段に収納します。湿気は上から下へとこもりやすいからです。じめじめする梅雨時には、時々クローゼットやタンスを開けて、扇風機で風を当ててあげましょう。
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